家眠杯・・・2014年に佐々木大輔さんの呼びかけで実現した、マジック史上でも稀に見る規模で成立したカジュアル大会。
コンセプトである「細かいことはいいから、家に眠ってるデッキをそのまま持って来い」が大会名の由来。

第一回目の様子。
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm22971710

ササキルさんのブログ
http://sasakill.blog.jp/tag/家眠杯

小生の当時の参加ブログ
http://eastwest.diarynote.jp/201401121632272150/
ちなみにササキルさんが回してたカンレベは僭越ながら私がレンタルでお渡ししたものですが、翻弄する魔道士4積み型なので、大会趣旨的に無理ゲーでした。
ササキルさん、あの時はとんでも無く線の細いカンレベつかませてしまい申し訳ありませんでした。。。

◾️家眠杯が開催されていない原因について
家眠杯は晴れる屋主催で二回、あとニコニコ超会議やグランプリのサイドイベントで実施をされたようです。
第一回目に参加した時は、いやなんて素晴らしい大会なんだろう、今後もリピーターを捉えるイベントとして、きっと花開いていくんだろうな、
とか思ってたのですが、2018年現在では特にそう言ったイベントはないように見えます。

このギャップは何でだろ?という事を探るのがこの日記の趣旨です。

・家に眠ってるデッキじゃない人、いた。
第一回目の最多勝利者が使っているデッキはなんとレガシーのカナディアンスレッショルドでしたw

昔のスタンダードを持っていないとなると、現行の価格で再現するのはそのイベントでしか遊べない為、極めてコスパが悪く、「お金かけるのもったいないから今持ってるデッキでいいか」「でも昔のデッキと遊びたいしなぁ」となって、競技デッキを手に掴む気持ちも分からなくはないです。
まぁ1日くらいは家で眠ってたのかも知れませんが、流石に殺気を出しすぎ問題はあったのかと。

・何でもありの大会と曲解した人もいた。
第2回に参加した時、感染と激励の相性を語りながら熱心にどうデッキを変えたのかを語っている方がおりました。
どうも本当にささやかな最多勝利者に送られる優勝商品目当てのようではありましたが、まぁそういう対戦者とは対戦したくねーなー。。。とは思いました。
僕は制限解除レガシーを遊びたい訳ではなかったんだけども、、、みたいな。


・何がしたいのかよく分からない人が居た。
2回目の大会の時ですが、対戦相手はウルザブロック期のキメラを回す方でした。
私との対戦中、あ、これでコンボパーツ揃ったので、後はぶんぶんして無限マナですねー、ありがとうございましたーという感じでささっと言われたのですが、
無限マナになる理由がよく分からないためコンボルート教えてもらったら、(ライブラリーサーチから)セラのアバター見せられた訳ですけど、
私、手札にクリメイトありますけど・・・?と申し出た所、本人はゲームが終わったつもりだったのか戸惑っていて、折角なんでもう一回遊びませんか?と言ったら結構露骨に嫌な顔をされたのを覚えています。
やり直し会終了後はささっと退席されたその対戦相手の方は、結果2回目大会の優勝者で圧倒的な勝利数を出されていました。

この人、その後違うショップで店員さんとして働いている所に遭遇したんですが、そんな辻斬りまがいの事を他の店のイベントで実行するとか、
何がしたかったんだか未だによく分からないです。
職業倫理とか無いんだろうなぁ。。。とは思う。

最も、大会趣旨が「細かいことはどうでもいい」なので、上記を正しくないと否定する理路は勿論ないのですが、何か違う方向に舵を切ったのかなぁ。。。
と思って、2回目なのに全然違う大会に来てしまったような感慨を持ちました。

◾️対策
自分がショップの主催者ならどうすんのか考えてみます。

まず少なくとも競技性は極力排除し、その大会で勝つ金銭的なメリットは一銭も得られないように設計します。
理由としては、どんなに安価でも参加費が無料なら費用対効果が良くなるので、「獲りに来る」プレイヤーが発生するためです。

ショップ主催であれば、場所を提供するだけでも原価が発生するため、興行収入は必須だとすると、
手堅くいくならグランプリの半分程度の割と高額な参加費を設定して、シールド構築(もしくはマジックリーグへの誘導)を第2部として復帰のきっかけを提供します。

ゲームは思い出作りだとすれば、
家眠杯参加者の目的は当時の思い出に浸ることです。
それが果たせた後に、物理的に「ひさびさに組んだデッキ」という名前の思い出が手元(や店舗)に残れば、満足度は多分高まると思われます。

シンプルにチャレンジするなら「参加費を投げ銭にする」案があります。
シールド最低限の費用+投げ銭の併用もアリで、普通の晴れる屋ユーザーとは隔絶した、かなり特殊なユーザーの満足度を測るには割と良さそうな指標ですが、
主要ユーザーは確実に年齢高めなので、飲み会より楽しかったですか?と聞けばまぁみんな大人ですから、とは思います。

「マジックは今でも楽しいし、昔のデッキでとりあえず遊ぼうよ」という、ガチのリピーターを召喚するのが大会本来の趣旨だとするなら、
「現代マジックの強さを分からせてやるぜ!」みたいな感じで青白奇跡(独楽入り)を手に取るプレイヤーとは区別する事が必要と思われます。
中にはMoMAと熱い戦いをもう一度したい・・・という動機でMoMAを手に取る人もいるかも知れませんが、何らかの目印は必要なんでしょうね。

提案としてはかなり手間なんですが、「そのデッキの相対的な強さ」や「眠りの深さ」、そして「今日どういう風に遊びたいか」を何段階かでバッチとかで見える化する施策が考えられます。

デッキの強さや鮮度は、大会開始前にジャッジ的な人にデッキを丸ごと提出して測定してもらいます。
例えば・・・。
レガシーの一線級なら、眠りの深さは皆無なので目が開いている顔バッチで強さは苛烈な原色、
鍛えられた鋼のようなオールドスタンなら、やや眠そうな顔のバッチで少しパステルな感じ、
ピットサイクルとかMoMAなら完全に熟睡してるけど原色、みたいな感じですかね。

要するに時間軸と強さが何となく分かれば、
フリーマッチで対戦相手の顔を伺うよりもよっぽと適正なマッチになるだろう、と。

んで、今日どういう風に遊びたいか、です。
・昔のデッキ同士で遊びたい
・今のデッキに挑戦してみたい
・昔のデッキに挑戦してみたい
・時を超えて、同じくらいの強さのデッキと遊びたい

みたいなのが分かって、大会中に変更できるようになってればいいんですかね。

そんで、眠りの深い人が対戦するかどうかを決める、みたいな感じにすりゃいいのかな。と。

◾️まとめ
まぁそんな小難しいこと考えなくてもいいじゃん、大人なんだからという意見もご最もですけど、大切な思い出を大切にしたいなぁと思うのも大人な訳で。。

どうも欧米ではオールドスクールという収録エキスパンションまで指定した、日本人にしてみるとヴィンテージより敷居の高いフォーマットがあるようなんですが、
多分4版とか、ブームだったインベイジョンブロックとかが、日本人にとってのオールドスクールになる日がそのうち来るんですよね。
日本って、何でもアメリカの3年遅れで流行る国だから。

市場はそこに市場を見出すことが出来るんだろうか。
また思い出を楽しめる未来を楽しみに待ちたい。

コメント

にますけ
2018年1月25日6:27

僕も凄く興味があり色々調べて上述のようなある意味趣旨と違う(主観なので語弊があるかもしれませんが)参加者等の話を見て行かなくてもいいかな。なんて思ってしまいました。
欲しいもの必死で我慢して組んだ昔のスタンのデッキを持ち込んで懐かしさに浸ったり各々の思い出話に花が咲くような大会を想像していたものですから・・・。
僕が次回チャンスがあって出れるならカウンターモンガーでインベブロック謳歌したいですね。笑

ゆきあ
2018年1月25日13:30

にまさん
コメントありがとうございます。初回は素晴らしく素晴らしかったんですけどねー。。。
いつかのグランプリで制限解除モダンとかやってましたが、もしかしてこれ家眠杯の延長線の企画なのか!?と気がついて、まぁ悲しくなりました。。

もし東京近郊にお住まいなら、どこかの機会でフリプ出来るといいですねー。

にますけ
2018年1月25日15:08

その辺りの線引きが個人の判断なのでなんともいえないところですよね、皆が望むような形で開催出来ればそういう齟齬が発生せずに済みそうなのですが、規制を設けると家眠の概念から逸れてしまいそうな気もしちゃいますし。

僕は都内ですが東西線で言えば妙典、都営新宿なら篠崎瑞江なので都内なら大体アキバか高田馬場にいます。
探してみたら色々カード無くて、当時のレシピのメモは残っていたので、足りないの買って形にして持ち歩けるようにしておきます!
もしご都合合うようでしたら是非こじんまりと家眠しましょ!

牛乳。
2018年1月26日10:31

ログインできた。
名札代わりに使用デッキ書いてあれば、空気読めない人も察するかもしれないね。
スタンダード限定で当時禁止カードが出たデッキは禁止くらいの縛りはあった方が平和な気がする。

自分には金枠で遊ぶのが手軽で良いよ。

オレンジ君
2018年1月26日20:01

2サイクルtp://mtgwiki.com/wiki/2%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB や MB2.0 tp://hime3.net/mtg/mb.htm が意向的に家眠杯と近いレギュレーションかもしれません。一応こういうレギュレーションは決めておいて、でもデッキチェックはしません。みたいにすると、ガチデッキも強さに制限がかかるし、昔のスタンのデッキそのままの持込にも対応できるし、共生出来るのかなと思います。

ゆきあ
2018年1月27日8:50

>にまさん
私も久々に魂売り使いたくなってきました。。うずうず。。
DNだと連絡をしずらいので、細々とやってるtwitterにて打ち合わせ出来ればと思います。アカウントは、@tw_yukiaとなります!

>牛乳
ログインおめでと。また金枠遊びたいねー。
レガシーとはまた別の楽しさだし、本当にいい時間だよね。

>オレンジさま
コメントありがとうございます。MB2.0というフォーマットは初めて知りました。
デッキ考えるの大変そうだなー。とか思ってしまいました。。

Hotmilk
2018年1月27日18:58

             /)
           ///)
          /,.=゙’’”/   
   /     i f ,.r=’”-‐’つ____こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐’~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ”\      `ー’´     /

re-giant
2018年1月29日11:08

家眠杯が「うわー、確かにあの頃あったね、そんなデッキ!」とか「そういうデッキ組んでた人いたねー」という気持ちを共有したい大会フォーマットっぽいので、「ベストマッチ(その大会で特に面白かった対戦)」とか「デッキ賞(時代ごととか)」で表彰するとかでしょうか。

ただどうしても印象や主観になるので、納得されない方が出そうなのがまた難しいところです。

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