前回はこちら
http://eastwest.diarynote.jp/201409100117228628

⚪︎樹木茂る山麓の話
同期入手はhym

元々大会に勝てるとは思っていなかったので、現行スタンダードとはいえ黒緑のフェッチランドが手に入ったのは嬉しい限りだった。

が、肝心のフェッチで持ってくる土地を持ってない。

フェッチで持ってくると言えば当然ながら
デュアルランドな訳だが、金額的なためらいもあったし、みんなカジュアルに遊んでるのにガチで金突っ込んでいいの?というためらいもあった。

なによりちょうどこの頃に牛乳からスタン遊ぼうよ、というお誘いを受け、まぁほぼ1から始めるならスタンダードでもいっか、という事でニューファイからスタンダードに参戦しはじめた。

スタンダードはスタンダードで始めるとお金掛かるんで、ゼンディカーブロックは基本的にスルーしてイニストラードから本気出す構えを取るとして、一方でこのスクウェアボイドだった重ジャンドデッキはなかなか回す機会がなかろう、と思った。

けど、愛着のあるデッキではあるし、折しもボーナスシーズンの6月。
無理のない範囲で必要な強化はしちゃおう。デュアルランドも各1枚あればいいよね?と思い、先行してヤフオクで見つけた赤緑のフェッチ4枚セット7800円と、hym4枚セットを落札。

デュアルランドについては額面的にも手数料的にもヤフオクで買う気にならず、ゆきちを握りしめてショップに買いに行く事にした。


そして、bayouを買うつもりで入店したお店で、森・沼の基本土地タイプを持つ、
草むした墓というカードと出会ってしまった。


いや、勿論デュアルランドの下位互換である事は頭ではわかってはいたんだけど、
・2点ダメージとお財布へのダメージ
・いうて、そんなレガシーやらないでしょ?
・噂に名高いタルモとかボブとかも買うの?本気?

という自問自答と煩悶により、
草むした墓2、血の墓所、踏み鳴らされる地を購入した。

今の状況から考えれば、当時の自分を殴って正座させて説教してデュアルランドを買わせると思うんだが、当時の自分はそんなにガチの環境にいなかった、というのがデカイ。


そのしばらく後、モダンフォーマットの制定により、ラヴニカへの回帰で再録されるまで爆上げされていたショックランドを必要枚数確保していたという偶然の僥倖に喜ぶ事となり、モダン参入の弾みになったと言う点で全く無駄では無かったのが唯一の良い点ではあったが、
イニストラードのリーガルインから本格的にスタンダードに復帰参入しようとする自分にとって、大きな障壁となるプレインズウォーカーが立ちはだかる事になる。

言うまでもなく、ヴェールのリリアナである。


⚪︎ヴェールのリリアナの話。
MTG復帰者にとって最も厄介なのは、やはりプレインズウォーカーだと思う。
そんなカードは当時はなかったので、まずルールを覚えるのが大変だし、使ったことも使われた事もあまりないとなると、パッと見で強いかどうかなど判別しようがない。

ましてやスポイラーで公開された時点で強さを評価するような芸当は自分には望むべくもなく、
さらにもう一つ誤算があり、現代のmtgはヤフオクやショップでの発売前の予約販売によって取引相場が発売日以前に決まるという点。


そんな事に店頭で気がついた時には、ヴェールのリリアナは押しも押されぬTopレアになっており、お値段なんと7000円という、なんか違うゲーム再開しちゃったかなと思わなくもない金額に押し上げられていた。


しかし、使われてみると、なんかおかしいほどに強い。
一枚で盤面と手札を掌握して、ハーフロックみたいな状況を作れるこのカードの強さは尋常ではなく、当時の自分としては、これは7000円でも安いのかも知れない、と思った。

しかし安いとは言っても4枚買ったら2万8000円。ちょっと支払うのにためらう金額になるので、シングル買いはしないで入手する方針を決定する。

まずどうしたかというと。

◼︎1枚目と2枚目
10月に誕生日だったので嫁さんに誕生日プレゼントで買ってもらった。
多分一生ものだし、あと2枚入手しちゃったら見分けつかなくなるからカードにバースデーメッセージ書いてくれとお願いしたものの丁重に断られ、代わりにスリーブに書いてもらう。

おかけで、もはや見分けがつかない。


◼︎3枚目
イニストラード発売後、2ヶ月後の11月には自分の結婚式を控えており、難航していた1.5次会の司会進行を買って出てくれたあんじぇと秋葉原に打ち合わせの名目で夢屋に行った時のこと。

和やかにシールドで遊んだりして、パック剥き足りないけど遊ぶ時間はあんまりないよね、的な頃合いで、自分からパック勝負やらない?と提案。

パック勝負は色々なルールがあると思うが、自分の所では日本語のあいうえお順で、「あ」に近いほどに強いルール。
レアのFoilはあいうえお順を優先し、お互いのパックからFoilが出た時はやはり、あいうえお順で処理。
カードは同時に公開し、負けた方は勝った方にパックを進呈する、というルール。

ここでもう一度ヴェールのリリアナについて確認したいのだが、
いうまでもなく、このカードは「う」に濁音がついているカードであり、このカードに勝つには「あ」か「い」で始まるカードかFoilレアでしか勝つことは出来ない。

つまりヴェリアナが剥けたが最後、パック勝負では勝利が約束されたに等しい不動のカード、である訳なのだが。


最後のパック勝負三本目。
息を飲むギャラリーが見つめる、あんじぇが剥いたカードはヴェールのリリアナ。
迎え撃つこちらは、「異教徒の罰」なるクソレアカードでシャクるという最高に最悪な結末を迎えた。


「うおぉ勝てた!」と勝負がついた事に対して反射的に快哉を叫んだ直後、
これから披露宴の司会進行を頼む人に対して、自分は、もしかして「やらかして」しまっているのでは?
という事に気がついた。

「と、とりあえずご飯食べよう奢るよ、てか奢らせて」

という言葉をなんとかひねり出したものの、自分の人生の中でこんなに眼の光を失った人間を対面にして料理を待つ時間を過ごした経験がなく、本当に生きた心地がしなかった。


帰宅後、嫁さんにリリアナさんをゲットしたことを告げ、その経緯を報告した所、お前はこのタイミングで幹事様に何してくれてんのだ披露宴どうするつもりなんだと詰められる。ふぇぇ。


なお、あんじぇもあんじぇ嫁に事の顛末を話した所、「新婦が可哀想だから司会はやってあげよう」と言われたことを告げられる。

そんな色々な人の気持ちが詰まった3枚目は、今となってはもはや見分けが(ry

◼︎4枚目
嫁と一緒に高円寺のアクアノートにて、嫁が選んだイニストラードのパックでウインストンをしている最中に出現。

◼︎5枚目(おまけ)
年が明けた正月、新宿のアメで嫁が選んだ福袋から情け知らずのガラクが出現。
おまけに一つだけ封入されていたイニストラードのパックからリリアナが出現する嫁さん無双。

こちらは見分けがつかなくなる前に売却した気がする。

しかしまぁ、こんなに思い出のあるカードも早々ない。


⚪︎突然の衰微と死儀礼のシャーマン
スタンダードで遊んでたら普通に揃った。
リリアナも瞬唱の魔道士も聖トラフトの霊も出ないことに嘆いていたBoxからは、Foilの死儀礼のシャーマンが出ていて、2年寝かせたらトンでもない金額になっており、あとでBadlandsの原資となった。


⚪︎タルモゴイフとボブ
スタンダード引退宣言をしたあんじぇに、引きずられるようにしてモダンに参入。
この辺りはDNを始めており、詳しい経緯は過去のこちらの日記を参照の事。

http://eastwest.diarynote.jp/201212220032326066/

当時はタルモの日本語10000円、ボブの英語版を4200円位で入手し、本当に高い買い物だなぁとか言っていた気がするけど、
いやはや、あの時買っといて良かった。


ちなみに、お互いにモダンのデッキを組んでひとしきり遊んだ後、あんじぇとこんな会話をした。

あ「いやー、買い揃えたねぇ。」
俺「流石にこの勢いでレガシーとかないよね?w」
あ「流石にないでしょwww」
俺「だよねぇwww」


・・・そして時は流れて、
GP上島珈琲レガシー終了後、あんじぇが、

あ「いやー、流石にこれ以上の上はないでしょwww」

などと呑気にのたまうとなると、もう本当に警戒するしかない訳で、

俺「いや、上あるよ?ヴィンテージが」
あ「いやーwwwそれは流石に・・・・」
俺「前もそんな事言われたような気がするけど。。。」
あ「えーと・・・」


なんか株で一儲けしたら行けるかも見たいな目をしていたのが凄く気になっている。


⚪︎最後に
適当に振り返った割りには、結構沢山の思い出があるもので、森のゼンディカーランドを見ればGP横浜に遊びに行った事を思い出すし、不毛の大地を見ればGP神戸の記憶が蘇ってくる。

マジックを始めたのはマスクスからアポカリプスまでなので、もはや復帰してからの期間の方が長い。
スクウェアボイドはもはや跡形もなくレガシーなジャンドになったけど、高校選手権を魂売りと一緒に駆け抜けた記憶から始まり、また新しいカードと共に思い出も増えていく事は素直に楽しみではある。


だから、今度こそ盗難されてマジックを辞める事のないように気をつけたい。

みんなも気をつけてね!

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